券面額(満期時の償還金額)を下回る価額で発行される債券

 

 

券面額を下回った価額で発行をされる債券のことを「割引発行の公社債」といいます。
文字通り、割引発行の公社債は、券面額と、実際の発行価額との差額、すなわち償還差益が利子に相当する形になるのです。
割引発行の公社債の計算の仕方は、発行価額と既経過償還差益の額との合計額を求めて計算します。
既経過償還差益の額は、形態よって計算の方法が違います。
上場している割引公社債であれば、最終価格に券面の金額を乗じて100円で割ったものが、市場価額を元とした評価額となります。売買参考統計値が公表された銘柄で、選定がされた割引公社債であれば、平均値に券面の金額を乗じたものを100円で割ったものが評価額になります。

 
そして、その2つ以外の割引発行が行われる公社債の場合は、 発行価額に、券面額から発行価額を差し引いたものを、発効日から課税時期までの日数を発効日から償還期限までの日数で割ったものが、評価額となります。
企業側にとっては、金融機関から融資を受ける場合より資金調達がしやすいというメリットがあります。
社債を発行すると、バランスシート上は負債として記載されます。
しかも、返済までに1年超の期間がある固定負債に当たりますので、流動負債より固定負債の比率が高くなったほうが、財務上の評価は下がりません。
こんな点も企業にとっては魅力なのです。
また、投資家にとっても、比較的利率が高く、信用力の高い企業の割引公社債であれば、興味を示す人は少なくありません。